5月28日くもり のち 雨。 あぁ、五月。お引っ越しのあと。
るーくんです。(以下、る)
あんです。(以下、あ)
る:ぼくたちは…
あ:わたしたちは…
る・あ: …こんらん!しています。
(あん、るーく共にヒソヒソばなしをする。
そのあと並んで…)
あ:とってもあたらしい、たくさんのにおい。
る:たくさんのにおい!(復唱)
あ:よくしらない、たくさんのおと。
る:たくさんのおと!(復唱)
あ:あれから見かけなくなった、
小枝のポッキー!
る:こえだのぽっきー!
あと…
もっと見かけなくなった、くろわっさん!
あ:あー!るーちゃん!
あんの言うところなのにー!
だいたい、くろわっさんじゃないわよ。
「あれから会わなくなったおともだち!」
だったでしょー!?
る:…だって、、だって、、、だってえ。
くろわっさん、
見かけなくなったんだもの…。
あ:くろわっさん、見かけてるわよ。
(ふん!と鼻をならす。)
さおちゃんこっそり食べちゃってるのよ。
るーちゃんはどんかんね!
る:ぼくは…ぼくは!
どんかんじゃないもん!
てき(敵)がいつやってくるか、
ちゃんとみはってるもの!
(敵の見張り係、るーくん。)
あ:でもるーちゃん、いちども、
そのてき、つかまえたことないじゃない。
る:ちかくにいることは、わかってる!
ぼくにちょうせんする声がするからね。
(えへん、という感じ。)
あ:ほんとうに、てきなのぉ?
るーちゃんのかんちがいじゃなーい?
(ばかにしている様子、あん。)
る:かんちがいじゃないよ!
前にすんでいたところから
ぼくたちのあとをつけてきたんだ!
ぼくはいつも朝さんぽで
てきの声、聞きわけてたんだから!
(声の主、実はキジさま。
※写真は日本野鳥の会さまよりお借りしました。)
あ:るーちゃんって
かんちがい、おおいのよねぇ。
てきがくるぞくるぞ!って
うちじゅう走りまわって、
けっきょく!来たことなんかないじゃない。
る:……むう…。
あ:てきなんていいから
ちゃんと今度はくろわっさん、
気づきなさいよ。
る:それならかんぺきにできる!
さおちゃんがくろわっさん、
入れるはこがあるんだから!
(さおちゃんがクロワッサン入れる箱。)
あ:えー⁈
あのはこ、そうだったのお?
ちがうんじゃなあーい?
あんの鼻によれば、
部屋のすみにある、
じゃがいも、とかおいてある
あの秘密のとびらの中だと思う!
る:えー!
ほんとう?
あ:うん!
だってあそこ、おいしいにおいしかしないもの!
る:でもぼく、
さおちゃんがはこにいれたくろわっさん
見たことあるんだけどー…
あ:るーちゃん、かんちがい多いじゃない!
かんちがいだと思うけど!
る:えー…
(弱気ぎみ。)
あ:じゃあ、るーちゃん!
てきはもういいから、
さおちゃんを見はってよ!
る:いいよ!
あ:るーちゃんだけじゃ、しんぱいだから
あんもいっしょに見はるね!
る:え…あんちゃんも…。
あ:だって、るーちゃんかんちがい多いでしょ?!
(押し切り型。)
る:うん…
あ:じゃ、わかった?
りょうかいね?!
る:…りょうかい。
(そして見張りふたり体制、の図。)